『婦人科腫瘍』なんていうと、20代、30代の方には人ごとに思えるかもしれません。
しかし、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの良性疾患だけでなく、子宮がんや卵巣がんなどの悪性疾患も、若い方でも可能性があります。
子宮がんには、子宮の入り口部分にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥の子宮内膜にできる「子宮体がん」があります。
若い女性では「子宮頸がん」、更年期以降の年代では「子宮体がん」が年々増えています。
子宮頸がんは、ワクチンと定期検診で早期に発見、治療することができます。

[子宮頸がん検診]
子宮頸がんのほとんどは、HPVというウイルスの感染が原因です。
20代~40代に多く、20代・30代の女性がかかる“がん”の第1位です。
現在、厚生労働省が20歳以上の女性に対して、定期的な子宮頸がん検診をすすめています。
しかし、日本での受診率は約44%と諸外国に比べて大変低いのが現状です。
とくに初期の子宮頸がんは症状がなく、検診で見つかることがほとんどです。
検診は子宮の入り口(子宮頸部)からブラシ・へらなどを使って細胞を採取する細胞診にて判定します。
非常に精度の高いがん検診であり、検査による痛みはありません。
細胞診で疑陽性以上と判定された方は、コルポスコピーによる観察のもとに組織診(生検といいます)による精密検査を受けて診断されます。
子宮頸がんの予防には、HPV予防ワクチンの接種と定期的な頸がん検診の併用が重要です。
また、仮に子宮頸がんと診断されても、早期発見・早期治療で妊娠も可能です。
特に20~40代の女性は子宮頸がん検診を!
検査時間は10分程度です。
早期発見・早期診断・早期治療につなげるために、定期的な子宮頸がん検診を受けましょう。
[子宮体がん検診]
「子宮体がん」は閉経後の女性に多い病気で、年々増加しています。
特に閉経後の不正性器出血、月経異常を伴う不正性器出血などの症状があれば必ず体がん検診を受けてください。
子宮体がん検診は、経腟超音波検査で子宮内膜の状態を観察した後、頸がん検診と同様に子宮の内腔(子宮体部といいます)から細胞を採取する細胞診で判定します。
頸がん検診と一緒に受けることも可能です。
細胞診で疑陽性以上と判定された方は、組織診による精密検査を受けることになります。
子宮がんの多くは、早期発見で早期治療が可能ながんの一つです。
